今回の事件についての私見です…


今回の事件は、とても不幸な事故だったと思います。私は関係者みんなが被害者であると考えています。

一部マスコミ等の報道で、記者の緊張感や注意力が足らなかったのではないか?との意見もあるようですが、必ずしもそうでは無いのではないでしょうか?

普通に仕事をしていても、長時間の緊張を維持するのは簡単ではないと思いますし、維持出来なかった結果、間違いを犯すことはあります。
仕事中に注意を怠れば、簡単にミスを引き起こして、誰かに迷惑をかけることがあると思います。特に管理の仕事をしているとそう感じることが多いです。自分が緊張を保っていないと、部下がミスをしても間違いを見つけられません。そして、その責めは管理者が負うものです。

ですが、緊張感をそう長い間維持できますか?
私は、この緊張感をどの程度長い間維持できるか、また適度にコントロールできるかで、その人の物に対する処理能力が決まってくるのでは…?と考えます。

でもそう云っても、1ヶ月以上も緊張状態をずっと維持できる人はそういないのではないでしょうか?ましてや、戦争が起きている地域での活動でです。


かく云う私もインドネシアの選挙の手伝いをしたときに、不用意にとても危険なことをしてしまいました。
開票後に幾ら待っても集計が遅々として進まずに、業を煮やした一団が選挙管理委員会の建物の前に詰め寄り、建物の警備隊ともめていたときです。
私は選挙管理委員会のビルの中に戻るために、その喧騒の中を通り、警備の職員が怒鳴っている脇から、建物に入り抜けていきました。そのときは、さしずめ都会の朝のラッシュの時に駅のホームを通り抜ける様なつもりでしていました。
がその直後に、後ろで銃声が響いて、ハッと我に返ったことがあります。

ちょうど赴任して、1ヶ月が過ぎたころでした。


戦時下の取材等を長期に亘って続けていると、後で考えれば当り前のことも冷静さを欠くことがあっても不思議ではないのでは?と思います。

だからと云って、起きても不思議の無いこと…などとは片付けたくないのですが、彼が起きた事実を真摯に受け止め、きちんと責任を果たす様にすれば充分だと思います。
そして、私たちもこの事から多くのことを経験として学び取り、再びこんなことが起きないように、自他共に戒めて行きましょう。
他所で仕事をするときには、「ここは日本とは違う、自分の常識は通用しない…」と云うことを忘れないように、いつも心がけるようにましょう。

私は今回の件で、無責任なメディアがギャンギャン騒ぎ立てるようなことは許させないと思いますし、また我々もそれに踊らされる必要も無いと思います。
背景や状況も判らずに、彼のしたことが「軽率」だとか「おかしな思慮の持ち主」であるかの如く騒ぎ立てるのはとても冷静で居られません。
そして出来るだけ彼のこれからを応援して行きたいと思います。個人で出来ること、みんなで出来ることを考えて行きましょう。